ユリイカ

2月 21st, 2010 § 0 comments

SFだといわれると、SFなのかも知れない。真理にいかほどの価値があるのかという話。

「わたしの死後、この作品がもっぱら詩としてのみ評価されんことを切望」していたことからも、そもそもポオは真理というものを放棄していたことがうかがえる。真理を諦めたのではなく、真理を捨てた。

ポオは直観を、「帰納と演繹に由来しつつもその過程がわれわれの意識に上らないため、表現力を越えたところにある確信」と定義する。ここですでに、捨てている。

神が最初につくったのは、「およそ考えられうるかぎりの単純さの状態にある物質」である。考えられうるかぎりというから考えてみるのだが、それが何をどう意味するのかはさっぱりわからない。世界はいかにも複雑にみえる。単純という概念そのものがすでに神々しい。それは真理よりも神にふさわしい。

私に技術があったら、この作品を映画化したいと思う。とくに太陽系生成の下りはドラマチックではないか。

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