実装

8月 29th, 2004 § 0 comments

アイスページだけが淡々と更新されていく鯖書房、だんだん何のページだかわからなくなりそうですが皆さまいかがお過ごしでしょう。そのうち鯖アイスなどが供されるのではないかと戦々恐々です。店主の正気を信じます。

さて、ぽつりぽつりとフォーサイト、本日のお題は「実装」です。メイドインジャパン進化論。

「実装」というのはもともと半導体メーカーにおいて部品同士をハンダでつなぐ技術のことを指していたが、製品の小型軽量化、高機能化が進むなかで、部品同士をミクロン単位でつなぐ高密度実装と呼ばれる領域が開拓されてきた。

記事では中国市場に向けて開発された、NECのカード型カメラ付携帯電話「N900」について紹介されている。携帯電話自体がステータスシンボルとなっている中国においては、大量生産モデルは逆に売れない。そのため、コンセプトやデザイン案が先に用意され、それに即した製品を作り込んでいくということになる。N900では、まず初めに「カードサイズ」という大きさがあって、そこに液晶画面、カメラ、通信といった機能をはめ込んでいくことになった。

部品そのものを小さくし、それを綿密に並べて回路を構成する「実装」技術が要求される。携帯電話であるから耐久性も確保せねばならないし、熱やノイズの問題もある。そこで、NECのシステム設計統合技術としての「実装」技術が発揮されたと。

今回この記事を読んで思い浮かべたのは、あるSF漫画における実装のことだ。その漫画では、タイムマシンや物質瞬間移動装置などが登場したが、それ自体はすでに他の作品や古典にも存在しており、たいして珍しいものではない。だが、その漫画が秀逸だったのは、それらを学習机や扉に「実装」したことにある。引き出しに入る(この引き出しに入るという行為自体、何かしらの幼時記憶をほじくり返すものであるが)、扉を抜ける、するとそこは別世界なのである。何と甘美なリアリティであろう。

他にも記憶を助けるパンや塗ることにより重力を発生するペンキや外国語がペラペラ話せるコンニャクなどがあった。翻訳機能をコンニャクにもたせるというセンス、通常では考えられないこれも実装技術のなせる業である。匠である。単なる駄洒落では済まされない迫力をひしひしと感じる。タケコプターもすごいよなぁ。ふつうあれに人間を宙に浮かせる機能を実装しようとは思わないよな。あと、のび太にドラえもんを実装しようという発想。実装すればいいってもんじゃないだろう。

私も将来的には四次元ポケットを実装して、金メダルを獲得したり大統領選挙に出馬したり女子にもてたりしていきたいと思う。まさにメイドインジャパン進化論であるといえよう。鯖の実装されたアイスも夢ではないだろう。いや、むしろ夢であってほしいものだ。

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