鯖書房 » 岩波文庫部 » 白版 » 経済・社会 » マルクス/エンゲルス編/向坂逸郎訳『資本論 (三)』
資本を握っている側にとっては、下々は無知で貧乏で子沢山であってくれるにこしたことはない。短命なのはとくに問題ない、使えるのは若いうちだけだから。
そもそも最初の富(余裕)はどうして生じるか(→分捕りから、あるいは、「俺の物」感覚が無い土地の俺様による発見・切り分けから)。
といったことが丁寧に書かれています。植民地の事情についても。
具体的な事例は2冊目より減って、当時の労働階級の住環境・栄養状況について少し。
平均寿命が40歳に満たなかったらしい、当時のイギリス労働者階級の食状況、本文だとポンド・オンス表記のうえ1週間あたりの摂取量でピンとこないので、ちょっと電卓をたたいてみました。
(本書p. 249で職種別に紹介されているうち、最も少ない=栄養状態が悪い、とされている数値のみ拾っています。
ざくっと、1ポンド=450g、1オンス=28gで換算しました。)
1日あたりおおよそ
パン原料:500g(ちなみに日本の食パン1斤は340gくらい)
砂糖:16g(大さじすりきり1杯で9gくらい)
バター:20g
肉類:28g
肉が少なすぎるからか労働条件の過酷さゆえか衛生状況の悲惨さゆえか、ぜんぶ相まってか。
栄養士さんから見ると、この量はどうなのでしょうか。穀物が足りてないということは無さそうに見えますが。
3冊目半ばにして、ふたたび眠気とのたたかいになってきました。
1冊目は、抽象さについていけなかった置いてけぼり眠気でしたが、3冊目のこれは飽きが来た眠気っぽいです。著者にハリセン打たれても文句は言えません。
あんなに驚いたはずの2巻にあった酷い労働事例も、もはやほとんど思い出せない。すいません。
先月にはあんなに肝をつぶしたはずの執拗な難癖つけにも、(悪い意味で)慣れが来てしまっているようです。
右から左へ抜けるように、目では追っているものの脳まで届いてない感じです。
夏に溜め込んだ疲れがどっときているだけのような、それだけでもないような。
Posted at 2008. 9.15|コメント(0)
