鯖書房 » 岩波文庫部 » 白版 » 法律・政治 » 高木八尺・末延三次・宮沢俊義編『人権宣言集』
「今日すべての国の憲法で保障されている基本的人権は、」
はしがき最初の一行目でほんとうに驚きました。
「すべての国」で、「保障」。
保障の語義を取り違えているのかと焦って国語辞典を引いてしまいました。
人権という発想は、世界のごく一部に在るものだと思っていたのです。
理想とか理念とか建前とかを掲げない国も当然あるだろうだと。
とりわけ「人権」が湧いて出るには、まず無茶なことをしでかす王様が必須だと。
もっとも本書に収録されているのは20カ国分にも満たないので、本当に「すべての国」かどうかは未確認です。
だいぶ古い版(1957年発行)のためソ連の憲法が収録されているところが目玉でしょうか。
とくに、前振りの解説で当時の(岩波的な??)ソ連観が確認できるのは本書ならではです。
『世界憲法集』のほうは今年にはいって新版が出ましたから、こちらもじきに改版かもしれません。
あるいは今の時世からすると、こちらは放置されてしまうのか…品切れ放置よりはマシですが(2005年10月時点で第61刷。入手容易かと思います)、もしや「現況を鑑みての後回し」なら、寒々しい話だなといよいよ不安になります。
Posted at 2007. 4.12|コメント(0)
