鯖書房 » 岩波文庫部 » 青版 » 歴史・地理 » ヘディン著、福田宏年訳『さまよえる湖(上)』
それなりに大掛かりな調査隊なので、食糧はもちろん持参していますし、料理人も同行しています。コーヒーはほぼ毎日のように飲む、ココアやマーマレードも登場します。ほかにも菓子あり肉だんごありパンとバターあり野菜スープあり。
ごくたまに、↓このような記述も出てきますが
藺草(いぐさ)の柔らかい茎を集めてくる。これは春の若芽の下の部分で、すばらしい味である。いわば野生のアスパラガスといったところか。
砂漠とはいえまるきりの人外魔境ではありません、現地の人々から羊やら鵞鳥の卵やら小麦粉やら魚やらを恵んでもらったりもしています。
これらはちなみに1934年のことです。
以下、ほぼ65年ほど後、この本の現場から約260㎞南西での話です。
於:1998年夏、且末(チャルチャン)〜若羌(チャルクリク)道路脇の簡易食堂
客A「昼飯、3人前」
店員「何を食べたい」
客A「何なら出来るんだ」
店員「拌面(注:餡かけ手打ちうどんのような軽食です)」
客B「具は?」
店員「茄子と卵。予算によっては、鶏を1羽つぶしてもいい」
客C「茄子と卵だけでいいです」
それから半時間ばかり待って、鶏がうろうろ徘徊するほの暗い店内で、もそもそと茄子卵餡かけうどんの昼食を取りました。味はとても良かったです。
茶葉は客が持参して、お湯だけ店で分けてもらうのが当時の基本マナーでした。
たぶんおそらく50年以上前の探検隊のほうが、豪勢な食事を取ってます。
Posted at 2005. 6.27|コメント(0)
