岩波文庫部
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ロバート・マルサス/高野岩三郎・大内兵衛訳『初版 人口の原理』(経済・社会)2009.1.17
マルクス『資本論』はカウンター脇役色の濃い感じでしたが、マルサスのこちらは同じ脇役でもブレーキ色の感じです。
マルサス/小林時三郎訳『経済学原理 (下)』(経済・社会)2009.1.10
怠惰がいかに侮れないか(マルサス)やら欲はいかに強力か(リカード)やら、経済を肴に対話は延々と続きます。
マルサス/小林時三郎訳『経済学原理 (上)』(経済・社会)2008.12.31
中身は実質、マルサスとリカードとの対話集の体裁になっています。
過去の投稿から
ホッブズ著/田中浩・重森臣広・新井明訳『哲学者と法学徒との対話』(法律・政治)2008.2. 8
今世紀に入ってからの発行分です。ひとまず飛ばしておこうと思っていたのですが、訳注(主に人名や歴史背景への補足)が殆ど右から左へ抜けてしまう私にも、あまりにも時事として参照可能な箇所が多いので。こういう事があると、岩波の目はまだまだ黒いのだなと、ほっとさせられます。順調に版を重ねてもいるようで(2002年4月初版、2007年5月第5刷)、手に取る人が少なくはないことに、望みをつなぎたいと思います。(p. 71)哲学者 以前とくらべて、どうしてそんなに訴訟の数が増えたんだろうね。…(略)…法学徒 サー・エドワード・クックは、『提要』第四巻七六ページにおいて、訴訟増加の原因について次の六つ、(一)平和が続き、(二)人びとの生活が豊かになったこと、(三)修道院の解散によりその領地が多くの人びとの手に渡ったこと、(四)〔犯罪〕通報者〔告発者〕が増大し、(五)隠匿者が多くなったこと、(六)代訴人の数が増加したこと、などをあげています。哲学者 …(略)…修正の要なきことがら〔平和や豊かさ〕を、害悪の原因にあげているのかね。…(略)…もし平和や豊かさが悪の原因となるならば、それは、戦争とか困窮化すること以外にそれは除去しえないからだ。…(略)…代訴人の数が多すぎるという点だが、…(略)…どうも、現時の人びとは、昔の人たちよりも、制定法の文言の欠陥をほじくりだす術に長けており、大した理由もないのに訴訟を起こしたがったり、そうするように他の人びとをけしかける傾向があるように思われる。…(略)…昔は、数ある紛争も武力で決着をつけたために、法律家たちが貪欲さを働かせてそこに介入する余地は、現在のような平和な時代ほどにはなかった。しかし、平和な御時世になると、人びとは、他人をあざむく業を学ぶひまができて、争いごとを起こそうとする人びとに、法律家たちが雇ってもらえるようになった。どう読まれているのか、不安もありますが。