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犯人はオレだ!

鯖書房 » 読書部 » ミステリ » F.W. クロフツ,クロイドン発12時30分,ハヤカワ・ミステリ文庫(ネタバレあり)

倒叙ものを読むとどうにも気分が沈みます。犯人の身勝手な独白に嫌気がさし、それでいて真相が発覚しそうになるとハラハラする。どう転んでも嬉しくないのです。犯人、探偵、誰に肩入れして読めばいいのかわからない。さて。

倒叙ものというのは、最初から犯人がわかっているミステリです。犯人が分かっていて一体何がおもしろいのか。

本書においてはまず被害者が亡くなるシーンから始まります。そして、視点が犯人にスイッチし、犯行に至る動機、準備、実行、後始末が描かれます。

犯人はどこでしくじったのか?警察はどうやって追いつめるのか?犯人の心理状態は?駆け引きは?特別な視点を導入することにより、通常のミステリでは描写しきれないものを描写する、それが倒叙ものの醍醐味です。そしてそれが倒叙もののすべてだと、私は思っていたのです。

ここからは完全にネタバレです。いつものネタバレよりもさらに容赦なく最上級のネタバレです。これから本書を読もうと思っている方は言わずもがな、読んでないけどこれからも読む予定はない、という方もこのエントリの続きは読まないでください。本書を読んだことがある方だけ先にお進みください。

Posted at 2006. 10.24|コメント(0)

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 F.W. クロフツ
 クロイドン発12時30分
 ハヤカワ・ミステリ文庫

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