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(最低二回は)反復し、要約する

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原注に面食らう。最初の方こそ本文(アンリ・ロバン?HR?私?によって物された報告書。報告書?)に対する解説、注釈に過ぎないのであるが、徐々に領域を侵し始め、終いにはどちらが主でどちらが従なのか分からなくなる。分からなくなるのだが、確かに言えるのは、本文の話者と注釈者は敵対している、ということだ。いや、同一人物ですらある。まぁ大事なのはそういったことではない。

登場するのは双子だったり、偽りのパスポートだったり、何度も殺される被害者だったり、そもそも私は誰なのか。ロブ=グリエでないことは確かだ、と言おうと思ったらロブ=グリエが出てくる。「1949年」「東ベルリン」「特殊工作員」という時点ですでに謀られていることは予想されるが、母や妹が出てきて尋問したり拷問したりSM趣味などなくたっておかしな気分にはなるだろう。

結局のところ誰が誰に殺されて、それはいつなのか判然としないし、また、死んでしまうのは一度きりではない。二度である。必ず。二度死んで初めて死ぬ具合である。敵対すべき敵対者は父なのかと思ったらどうも兄弟のような感じでもあるし、分身、偽物、そっくりさん、旅人、私、そして彼であるとすら言える。「マルクス・フォン・ブリュッケ、またの名をマルコ、またの名《アシェール》を名乗る…」、嗚呼、名前なんて。拳銃だって女だって夢だって現だって、信じようが信じまいが、いいことなんてひとつもない。意味なんてないなんて言えない。物語をあきらめられない。ところどころにキーワードが隠してあってそれを探し拾い集めなければならない。頭文字を取っていけば、すべての謎が解ける仕組み。「は・ん・に・ん・は・お・ま・え・だ・!」はい。もちろん嘘ですよ。

何が何だかさっぱり分からない、ということはない。だいたい分かるから安心して読める。

Posted at 2004. 7.25|コメント(0)

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 アラン・ロブ=グリエ
 反復
 白水社

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