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困難な装置(ミシェル・ウエルベック,素粒子,ちくま文庫)2008.6.16
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困難な装置(ミシェル・ウエルベック,素粒子,ちくま文庫)2008.6.16
小説の読者は、その小説の展開を予想(期待)する。付箋のページを追うだけで、読者がどのような展開を予想(期待)したかがわかる。大変よくわかる。どのあたりで裏切られたかもわかる(たいていの場合は裏切られる)。読者の欲望に忠実であることが小説に求... → 個別ページへ
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うれしがり(ジョルジュ・ペレック,美術愛好家の陳列室,水声社、ネタバレあり)2007.2.28
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うれしがり(ジョルジュ・ペレック,美術愛好家の陳列室,水声社、ネタバレあり)2007.2.28
何が好きってペレックの、こんな種類のうれしがりだ。傍から見て微笑ましい、というよりは、おおお、お前もか、といった種類の。20世紀フランスの大作家を捕まえて、「お前もか」もないのですが、この気持ちは誰もが容易に理解しうるものでしょう。
ヘルマ... → 個別ページへ
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人はどう変わるかわからない(Julian Barnes,Arthur and George,Vintage)2006.11.10
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人はどう変わるかわからない(Julian Barnes,Arthur and George,Vintage)2006.11.10
賭博や宗教や運動(スポーツではなく)に走ったら2秒で見捨てる、と連れあいに明言している身としては、本書いちばんの山場は、50歳にさしかかったアーサーが、おのれのオカルトへの傾斜を後妻候補に滔々と語りだす場面です。
ジョージの冤罪裁判よりもハ... → 個別ページへ
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遠すぎる主人公たち(ガブリエル・ガルシア=マルケス,わが悲しき娼婦たちの思い出,新潮社)2006.11. 2
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遠すぎる主人公たち(ガブリエル・ガルシア=マルケス,わが悲しき娼婦たちの思い出,新潮社)2006.11. 2
これは、理解しがたい。主人公は老人。タイトルが『わが悲しき娼婦たちの思い出』で、のっけから、
満九十歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生祝いにしようと考えた。
ですよ。感情移入は早々に放棄して、あぁこういうひともい... → 個別ページへ
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あるいは(ジャンニ・ロダーリロダーリ,猫とともに去りぬ,光文社古典新訳文庫)2006.9.30
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あるいは(ジャンニ・ロダーリロダーリ,猫とともに去りぬ,光文社古典新訳文庫)2006.9.30
こういうものがまだまだ眠っているから、人類を愛す。ボンテンペルリを読んだ時にも思った。イタリアの児童文学者だそうで、初めてかと思ったら、『チポリーノの冒険』を読んだことがある。いや、読んだことがあるというよりも幼年期に愛読していた。再会なわ... → 個別ページへ
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予習(カミュ,異邦人,新潮文庫)2006.8.16
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予習(カミュ,異邦人,新潮文庫)2006.8.16
もう何年前に読んだのかわかりません。今回は予習のために再読してみました。
きょう、ママンが死んだ。
私の全体がこわばり、ピストルの上で手が引きつった。引き金はしなやかだった。私は銃尾のすべっこい腹にさわった。乾いた、それでいて、耳を聾する轟... → 個別ページへ
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全裸で(ロバート・A. ハインライン,人形つかい,ハヤカワ文庫SF、ネタバレあり)2006.3.26
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全裸で(ロバート・A. ハインライン,人形つかい,ハヤカワ文庫SF、ネタバレあり)2006.3.26
とにかく、全裸で。
宇宙からきたナメクジ状の生物が人間にとりつく。とりつかれた人間はナメクジに支配されるが、一見したところふつうの人間と変わりない。肩の辺りにとりつかれるので、若干猫背かなぁ、という程度。なので、とりつかれた人とそうでない人... → 個別ページへ
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宇宙の果てに愛はあるか(スタニスワフ・レム,ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション),国書刊行会)2004.11. 5
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宇宙の果てに愛はあるか(スタニスワフ・レム,ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション),国書刊行会)2004.11. 5
レムコレ第一弾『ソラリス』。実は早川のも読んだことなくて初めてです。おもしろい。読んでない人は読んだ方がいいです。いや、むしろ購入すべき。装幀がかっこいい。
タルコフスキーの『惑星ソラリス』は、暗くて静かで白っぽくて(はい、わかりませんね... → 個別ページへ
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シナリオライターの憂鬱(マリオ・バルガス=リョサ,フリアとシナリオライター,国書刊行会)2004.10.14
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シナリオライターの憂鬱(マリオ・バルガス=リョサ,フリアとシナリオライター,国書刊行会)2004.10.14
出鱈目だ。ひどすぎる。物語に対して特別な思い入れがあり、『緑の家』を読んでやられてしまった人は読まない方がいい(そういう人はすでに読んでしまっているだろうが)。とても同じ作者が書いたとは理解できない。騙された!金返せ!サッカー場に火を放て!... → 個別ページへ
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イエスと商人と断食者(ジム・クレイス,四十日,インスクリプト)2004.9. 2
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イエスと商人と断食者(ジム・クレイス,四十日,インスクリプト)2004.9. 2
人は、食べないと死ぬ。
これは紛れもない事実である。もし仮に40日間飲まず食わずで生きている人がいたら、それは奇跡ではなくびっくり人間である。びっくり人間イエス様である。
人は、嫌になったら逃げる。
そう、手に手をとって。いつまでも従って... → 個別ページへ
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(最低二回は)反復し、要約する(アラン・ロブ=グリエ,反復,白水社)2004.7.25
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(最低二回は)反復し、要約する(アラン・ロブ=グリエ,反復,白水社)2004.7.25
原注に面食らう。最初の方こそ本文(アンリ・ロバン?HR?私?によって物された報告書。報告書?)に対する解説、注釈に過ぎないのであるが、徐々に領域を侵し始め、終いにはどちらが主でどちらが従なのか分からなくなる。分からなくなるのだが、確かに言え... → 個別ページへ
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律義に空間を論じる(ジョルジュ・ペレック,さまざまな空間,水声社)2004.6.21
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律義に空間を論じる(ジョルジュ・ペレック,さまざまな空間,水声社)2004.6.21
ランドルフィが分からない作家だとすれば、ペレックは分かる作家だ。言い換えれば共感できる作家だ。たぶんこの人とならうまくやっていけるだろう。エレベータや帰りの電車で一緒になってしまったとしても、話題がなかったとしても、特に困らず過ごせるだろう... → 個別ページへ
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人の恋路の邪魔をする(トンマーゾ・ランドルフィ,月ノ石,河出書房新社)2004.6.15
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人の恋路の邪魔をする(トンマーゾ・ランドルフィ,月ノ石,河出書房新社)2004.6.15
まず分からないのは、ジョヴァンカルロがグルーに恋をするということだ。グルーの登場はあまりにも唐突である。
大学生ジョヴァンカルロは叔父一家宅を訪れ歓迎される。夕食を伴にしながら盛り上がるのはジョヴァンカルロの雇っている下女の悪口だ。叔父叔母... → 個別ページへ
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これは加賀の金沢か(イタロ・カルヴィーノ,マルコ・ポーロの見えない都市,河出書房新社)2004.4.19
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これは加賀の金沢か(イタロ・カルヴィーノ,マルコ・ポーロの見えない都市,河出書房新社)2004.4.19
都市とは何か。都市とは土地であり住人であり習俗であり文化である。生活であり、旅である。つまり都市は記憶の集積である。都市の対極にあるのは国家であり、それは幻想的である。
だから、マルコ・ポーロがフビライに語るのは、空想の都市ではない。見えな... → 個別ページへ
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待ちながら(J.M.クッツェー夷狄を待ちながら,集英社文庫)2004.1.31
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待ちながら(J.M.クッツェー夷狄を待ちながら,集英社文庫)2004.1.31
『夷狄を待ちながら』読了。っていつだっけ。二週間近くもご無沙汰してしまいました。待ちながらというのは主人公が女を待っているのだとばかり思っていましたが実はそうではなくて、そうではなくて、そうではないのなら、この表題の真意はどこにあるか。誰が... → 個別ページへ
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もったいない(ジョルジュ・ペレック,さまざまな空間,水声社)2004.1.18
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もったいない(ジョルジュ・ペレック,さまざまな空間,水声社)2004.1.18
渋谷の旭屋でペレック『さまざまな空間』水声社を発見。昨年9月の出版であった。全然知らなかった。まぁペレック水声社だと新刊でも平積みは難しいか。一気に読むのはもったいないので少しずつ読むことにする。
いきなり本書が対象とするのは、まったくの虚... → 個別ページへ
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うろおぼえでごまかす(J.M.クッツェー,敵あるいはフォー,白水社)2004.1.14
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うろおぼえでごまかす(J.M.クッツェー,敵あるいはフォー,白水社)2004.1.14
通勤本にしているクッツェーが寝てしまったりラッシュでギューギューだったりでちっとも進まないのでありますが、いよいよ、嫌な感じになってきました。夷狄の女が去りました。あとは主人公、どうするんでしょう。どうなるんでしょう。
まぁそれはそうとして... → 個別ページへ
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鬱々と(J.M.クッツェー,夷狄を待ちながら,集英社文庫)2004.1. 6
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鬱々と(J.M.クッツェー,夷狄を待ちながら,集英社文庫)2004.1. 6
クッツェーの『夷狄を待ちながら』を読み始めました。まだまだ最初のところしか読んでませんが、登場人物紹介だけで何となく展開の知れるような(大佐…、夷狄…、拷問…)、その知れる展開というのがどうにも鬱々としているような(民政官…、料理女…、辺境... → 個別ページへ