Posts Tagged 森博嗣

海月VS赤柳

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恒例と言いますか、Gシリーズ森新作レビュー。今回のGはεでございますよ。イプシロン、でございますよ、念のため。自分への覚書として。

さて本編ですが、三行で言うと、

バスジャック

爆弾

同人誌

でございますね。

ジャックドバスに乗り合わせてしまった山吹と加部谷は置いといて、今回の読みどころはずばり「海月VS赤柳、直接対決」でございます。

バス車中の山吹から連絡手段のない海月への伝言を依頼された赤柳が、海月のいる山吹のアパートを訪れます。そこでの海月と赤柳の対話。山吹から依頼された用事というのは実は隠れみので、赤柳はある任務を帯びています。それは海月の正体を探るというものです(ネタバレ)。

「僕は、別に人を支配したいとは思わない。誰もが自由でいられる方が良いと考えている」
「そうであれば、誰が何をしようと、放置しておけば良いことでは?」
「いや、何をしているのか、知りたいだけだよ」
「知るという行為は、情報を自分のものにする。それは明らかに、ある種の支配です」

海月=森川からの鋭い牽制球! 俺の身辺をかぎ回るな、ということでしょう。残念ながら、今回はここまでですね。次回に期待っちゅうことで。

すみません。自分でも何書いてるのかわからなくなってきました。

ミステリーなのかミステリィなのかはっきりしろと

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知らん間に新作が出ていたのでサクッと読んで、カクッとレビュー!以下完全ネタバレ、茫然読者、アタタカイトコロヘイキタイナリ〜。

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最速(当社比)レビュー森新作(θは遊んでくれたよ)

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Gシリーズとは何事だ。何の祭りだ。新シリーズはMではなかったのか。100歩譲ってQシリーズだろう。Gなんてどこに出てくるというのか。まさかナベツネではあるまいな。

まぁそれは置いといて。

海月及介が森川素直の息子(または森川本人)であることは、前回のφエントリで実証済みであるが、今回は実証も何も、そのままの解答が載っていた。39ページを見てくださいね。

入口の外に立っていた海月及介が店の中に入ってきた。…(中略)…、彼は…(中略)…素直である。

出た。作者の開き直りとも取れるこの記述。シリーズ2作目にして大ネタをばらしてしまってもいいものか。ずばり的の中心を射貫いてしまった己の洞察の鋭さを呪う。まったく罪深いことだ。結局息子ではなく本人だったということで入れ替わりトリックの解明が今後の興味の中心となるであろう。

肝心の本編であるが、ミッシングリンクものである(本文中にもそのような記述がある。実に深い考察である)。飛び降り男性の額に「θ」、半月後には手のひらに「θ」の女性死体。さらには足の裏に「θ」といった具合で、その後も続々と「θ」事件が発生して、さぁ関連は?自殺?他殺?シリアルキラ?というわけである。詳しくは読んでほしい(何だそりゃ)。

さて、本編が片づいたところで再度Gに関する検証である。誰かの頭文字であることは間違いないとしてさぁ誰かというので、登場人物一覧を見ていて、ピキーン!ヒラメイタ!

郡司嘉治……N大学医学部教授

こ、これだ!GUNJIシリーズ!手術台ディテクティブ!

渦巻く陰謀。不透明な人事。黒幕は誰だ。俺に切らせろ。隣室の密談も聴診器できいちゃうぜ〜。医学部GUNJI教授が、諸手にメスの二刀流スタイルで大学総長へとのし上がる、一大ビルドゥングスロマン!サイもクラゲもメじゃないぜ〜

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奥様が先か、ネットが先か

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脳内イメージよりも先にイラストがあって、想像力に対する負荷が軽減されるということでこれはライトノベルなのでしょうか。

すみません今日の感想文は、いつもよりもさらに短いです。そして当然のようにネタバレです。

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探偵再登場

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新シリーズである。新シリーズであるが旧シリーズ(SMシリーズ)の数年後という設定である。古いキャラクタも登場するが、中心となるのは新キャラクタである。

マンションの一室で密室殺人が起こる。被害者は両手を天井から吊られ、ナイフで刺されて死んでいる。死体発見の状況を映し出したビデオが現場には残されている。そのタイトルが『φは壊れたね』。

まぁそれはいい。むしろそれはいい。本作で問題となるのは探偵役の海月及介である。

海月及介というのは本名だろうか。実は違う。彼の本名は森川及介である。もういいか。言わんでいいか。彼の父は前シリーズ(Vシリーズ)で準レギュラーとして登場していた森川素直なのである。理由はいいか。言わんでいいか。

森川はどちらかというと事件には直接絡まず、事件の周縁で主人公たちと戯れ、寡黙ではあるが的を射ることばを連発していた。その彼が事件にかかわってくると海月及介である。前シリーズでは瀬在丸がズバズバ解決してしまったのであまり出番はなかったが、実は彼もすべての謎を解いていた。解き切っていた。その遺伝子は海月に受け継がれ、本作に至っている。

もしかすると海月は森川の息子ではなく、森川本人かも知れない。それくらいのトリックはありえる。海月大学入学前3年間の空白というのがあやしい。狂言回しである大学院生山吹早月の中学時代の同級生ということになっているが、実はここで、この3年間で、入れ替わりトリックが発動している。森川と海月が入れ替わっている。本物の海月は「海外」のどこかに埋められているのかも知れない。

いや、そもそも大学生や大学院生が10代後半から20代であるという先入見を捨てねばならない。山吹は40代かも知れない。山吹の3歳年下で海月と同級生の加部谷恵美も40代。西之園萌絵は40代後半、犀川は50代である。山吹の担当教官である国枝桃子については「30代」という記述があるのでそうなのだろう。いやぁなかなかどうして。人は見かけによらないものである。

というわけで新シリーズはQシリーズではなく、MMシリーズである。もちろん Morikawa Motonaoの頭文字である。

ちなみに本作における引用はヴィトゲンシュタインである。「語りえぬものには沈黙せねばならない」。はい、すみません。

寒い冬の

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森博嗣『四季冬』読了。なるほどなぁ。そう来たのか。そう来たというのか。予想できてもおかしくなかったが、全然予想できなかった。何れにせよ、読んどいてよかったよ。タイムリーだったよ。

しつこく読んでる『新現実2』。やっと「傷つける性」を読み終えたと思ったら次は「くびれ世代」の人が「くびれ世代」を卑下するエッセーでげんなりする。己の世代のことをおとしめることに何の快楽があるのか。こんだけ細分化した時代、そういう大括りに意味があるのか。僕はいわゆる団塊ジュニアのベイビーブームなのだが、あんまり意識したことないよ。というか意識するという話を聞いたことがないよ。それがこの世代の特徴だといわれればぐうの音も出ないけどさ。ぐう。

で、例によって週遅れ旬遅れ月遅れのフォーサイト。大統領選挙なんだねぇ。とりあえず民主党の人に勝ってほしいなぁ。根が鳩なので。

ここがどこかなんて

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『四季 秋』了。煮え切らないような結局何がどうなったのかというようなつまりは『冬』で決着するのかな。『すべてがFになる』なんてもう何年前だか分からんし、あまり覚えてないよ。手元にないのではっきり書けないけど、サニーデイの「愛と笑いの夜」がなぜだか思い出されるので、当時聴いていたか、いきなり張り詰めている始まり(「忘れてしまおう」と飛行機事故の記憶)だとか何かしらにおいのようなものが似ているのだろう。なにゆえに博士は研究所を出たのか。

松も取れそうなのでニーチェ再開。したはいいがちっともすすまない。なぜわたしはこんなに利発なのか。無神論は自明だと。神はあまりに大づかみな料理であると。確かにそうだな。ケチャップとかマヨネーズとかそういうものなのかも知れないな。ケチャップもマヨネーズも好きだけどね。

真賀田四季

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森博嗣『四季 秋』を読み始めた。そういえば去年リアルタイムで読んだのは森博嗣と京極夏彦だけであるな。『バカの壁』も読んだけどね。相変わらず早い刊行ペースだ。私はあまり作家その人に興味を持たないのだが、森博嗣だけはどうやって書いているのだろうかと思う。そう特別なことでもないのかも知れぬ。森博嗣は極端なキャラクタを書く。すごい天才とか、かなり天才とか、ましてや天才とか。そういう天才に接したときの一般人の態度がリアル感で描かれていてキャラクタを際立たせていると思うのだがどうか。まだ第1章だけです。