第三階級とは何か 他二篇

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「第三階級とはなにか……すべて」と始まるので、てっきりすべて真っ平らにしたいのかと思いきや、そうではなく、どうも第三階級の内側に更に階層があるみたいです。

議会に出るについて、とりあえず婦女子・浮浪者・乞食・被雇用者は、その代表から遠ざけられる。

さらっと書かれてますが、除外枠のほうが大部分になってしまうのでは…。
当時の特権階級は貴族と聖職者とあり、もちろんこの層も除外。

この残り部分は本当にそんな多数派なのかちょっとひっかかってしまいました。
とっさには自営業者しか思いつかなかったのですが、そんな膨大に??

それはそれとして、

(p. 85) 憲法はそのいかなる構成部分でも、憲法によって規定せられた権力によって作られたものではなく、憲法を制定する権力によって作られたものである。如何なる種類の代理権力も自己の代理権の条件を寸毫も変更することはできない。…(中略)…立法機関を設立する憲法はあらゆる組織に先んじて国民意思により創設される。

このくだりは憲法の説明としてとても分かり易かったのですが、これ、現況の日本国憲法には使えない説明なのですね、そういえば…。

いま新版で出すとしたら、併録の「特権論」を表題に持ってきたほうが相応しいかなと感じました。

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