長谷川如是閑評論集

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なぜ小泉首相の似顔絵が岩波文庫に、と。
もちろん勘違いだったわけですが。
古本屋でたまたま250円均一セールをやっていたのでなかったら、この岩波文庫企画が無かったなら、
たぶん買いまではしなかったであろうと思います。はじめてジャケ買いというものをしました。

そして「当たり」でした。
もちろん著者は小泉首相に似てはいません。ほとんど対極です。
煮たて隠元豆売りの爺さんにはシビれました。

こういうことがあるから実店舗のぞきは侮れません。

しかし80年以上前の評論文が古びていない、同時代の世相に対するものすら、ほとんど実用として読めてしまうというのはどうなのでしょうか。
だれも聞く人がいなかったか、はたまた人は聞いても忘れるから堂々巡りしつつあるのか。
でなければ、とやかく言う人の目に映る世界はいつの時代も似通っているのでしょうか。

ところで本書のキモからはまったく外れた箇所ですが、

302p. 明治三十年代の半ばごろから、女学生が海老茶袴を穿き出したのだが、そのころ吉原遊郭に、娼妓が海老茶袴で張り店をしている妓楼があるという話を、『日本』の記者がどこかで聞いて来て、

100年以上もむかし既に看護婦やセーラー服の類いがコスチュームとして飯のタネになっていたとは。

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