蘭学事始

鯖書房 » 岩波文庫部 » 青版 » 日本思想 »  杉田玄白『蘭学事始』

開国にどれほどの弊害があるにせよ、鎖国はまっぴら御免、という己の立ち位置を再考させられました。
つまり、永久に立てこもる(そして内側から腐ってゆく)のは論外としても、一時的に閉ざされた不自由に置かれるのはわるくない。
エネルギーを蓄えるのには。
「なにも規制が無いと、生きるのにメリハリがつかない」のもひとつの真理ではあります。

が、しかし…その「規制」をお上から与えられるのはやっぱり御免です。
鉄でも竹でもカーテンが厭なことには変わりはありません。
「むかし(江戸→明治の開国期)の人は偉かった」のは認めます。が同様の人生を送って偉くあるべし、とはやはり思えませんでした。

そして本書の膨大な註は、必読です。
とくに、本文を読んで著者の情熱にのぼせあがった人(私のことです)等には、いったんすこし頭を冷やすためにも、ぜひ。
だてに本文以上の分量になっているわけではありません。

posted by 店主 at |

コメント