Archive for 12月, 2010

経済学原理 (一)

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(p. 31) 経済学の著述家たちは、富の性質、その生産および分配の法則を教えること、または研究することを職とする。これは、人類またはどの人間社会かが、人間の欲望の普遍的対象であるこの富においていかなる原因によって栄えたり衰えたりするか、直接間接にそのすべての原因を研究することを含んでいる。

白100番台がいったい何をしているところなのか、スティグリッツに寄り道した後も実はよく分からなかったのですが、ここの緒論を読んでようやく見当がつきました。

岩波文庫では殆ど打ち捨てられたような品切れ放置ぶり(5巻揃いの古書価はけっこうな値です。図書館の有り難みが身に沁みています)ですが、マルクスに軽視されたことはともかくとして、簿記の勉強と並行して読むと面白さが増しました。
しかしそれにしても、「政治的に不適切」な表現はアダム・スミスよりずっと少なく、思いのほか「すっかり過去の話」でもなく、訳文もまだ現役で行ける感じなのですが、なぜ放置されてるのでしょうか。

有閑階級の理論

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100年ちょっと前の著作ですが、簡潔にまとめ直せば、富裕層向け商品開発心得として今なお有効な内容では。

第8章を2005年衆院選の解説に借用した人もいたのじゃないでしょうか。

ほとんど違和感の無い本論よりも、前段部分に驚かされました。

(p. 34) 一般のひとの判定によると、人間が達しうる最高の栄誉は、いまでもなお、戦争における異常な掠奪能力の発揮により、または政治における半掠奪能力によってえられる栄誉であるかもしれない。しかし、その共同体のなかでの世間並みの見苦しからぬ地位のためには、このような名声の手段は、財貨の獲得や蓄積によっておきかえられた。

戦争というのは切羽詰まった厄介払い(口減らし)の一種だとてっきり思っていました。
閑暇に属するものだったとは。

十八世紀パリ生活誌 (下)

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牢獄の寸法や平面図、「生存と食事のための物」の詳細をもっと知りたいところなのですが、形容詞と嘆息にかわされ、同時代の現地人だったならもう少し情景描写を楽しめたかもしれないなぁとも思いつつ、本文より訳注が面白く読めました。