Archive for 11月, 2010

十八世紀パリ生活誌 (上)

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訳者まえがきに「原文には挿図がない」とあることから薄々と危惧はしたのですが、期待とはちょっと違った内容でした。

牛乳売り女の容貌が官能的なのか皺だらけなのかより、水増し牛乳が具体的にどのくらい薄かったのかがむしろ知りたいところなのですが…。

この時期にコーヒー牛乳が大人気を得たこと、当時の貴族身分がずいぶん広範囲にまで広がっていたことと、小間使いと従僕とは別物であることは、ちょっと興味深い話だと思いきや、あまり掘り下げた記述は無く。

しかし結婚事情についてはとても詳細で、新生児の3分の1が捨て子という数字を示す第3部はかなり具体的です。

嵐が丘 (下)

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二代目キャサリン少女期の一人称は「あたし」でした。
何をどう経て結婚後(上巻冒頭)の「あたい」に変わるのか、この辺の機微を思いめぐらしてみるも想像力及ばず。

あまりにも有名で大まかな設定だけは知っていたものの手に取って読むのは初めてだったのですが、予想したほどオカルトでもサスペンスでもありませんでした。
そもそもどこで陰惨激越な怪奇愛憎劇との刷り込みを受けたのか…。

嵐が丘 (上)

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最寄り図書館の蔵書事情により、1960年版の旧訳です。
読点の打ち方のせいか、たしかにスラスラと読み進める訳文ではありません。
しかしスピード感が要る内容ではないだろうし、訳者まえがきの家系図に助けられつつゆっくりと読みました。

むしろ二代目キャサリンの一人称が「あたい」だとか、あくまでも「ている調」でなく「とる調」で話す少年ヒースクリフに違和感を覚えるかどうかが高いハードルかもしれません。

世界をゆるがした十日間(下)

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上下がひっくり返って、真中の仕事はどうなったのかは気になっていた事です。
革命の混乱とは具体的なところ、中間の機能停止なのだなということがとてもよく分かりました。
やはり自分の人生ではなるべく出くわしたくない瞬間だとあらためて確認させられる下巻でした。

ところでしかし、下巻の表紙を見る前に上巻の感想を書いたことも相まって、臨場感のある文章というのはどんなものか、ということについて考え込んでしまいました。
電話交換局の娘たちとボリシェビキの対面(第8章)部分には、ちょっと臨場感というか無惨さが確かに書き出されているなと思いますが…。

世界をゆるがした十日間(上)

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転覆現場からの報告だと思って手に取り、確かにその通りの内容らしいのですが、不思議なほど臨場感がないように読めました。