Archive for 3月, 2008

近代民主政治 第一巻

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地図帳の巻末付録データに「各国の政治体制」の項目もあればいいのにな、と思っていたのですが、その代替副読本になりました。
但し、内容は1920年迄の事です。

2000年リクエスト復刊分、しかも第2巻以外は新古本(デッドストック)として購入したので、とくに期待はしていなかったのですが、これは。
著者が19世紀生まれの人というのが惜しい。
おそろしく分かり易くしかも面白いのに最新改訂版を望めない。千年くらい明晰なまま長生きして欲しかった。

旧漢字・旧カナ表記とかすれた活字がハードルになって読まれないのならあまりにももったいない。
最新情報はありませんが、補足もかなり必要でしょうが、「古い」とは思えませんでした。

(p. 59) 民主政治は常に、それ自身結構なものとしてではなく、明瞭なる欠陥の排除、或は明瞭なる利益の獲得の手段として、追及、獲得、評価されており、これ等の目的物が獲得される時、多くは民主政治に対する興味が薄らいでいる。

ミもフタもなく危なげ無いこのバランス感覚。

(p. 92) 談話は読書に較べれば精神がより受動的にならぬ点に長所がある。重要な点は思考で、読書ではない。私の所謂思考は、事実を把握し、其処から推論する力である。対話の中には意見の相違が現れ、その為め精神を緊張せねばならない。…(中略)…自党の新聞だけを、しかもその政治的知識を、犯罪やフットボールの試合の如き雑多の記事とごっちゃに読む人には、問題は一面的でない事を知ることが不必要であり、果して一面的なものか、新聞の書いて居ることには確証があるかなどと反問することは殆どない。…(中略)…政党新聞に指導される近代の投票者は、地主、傭主或は僧侶の命令に従って投票した、八十年前に於けるその祖父と何等択ぶところが存しない。彼等の祖父達は尠くも服従していると云うことだけは承知しておった

そしてここにもまた、しかとは言えませんが白版的男前の気配が。
連れ添って楽しそうというか張り合いありそうな。

餡とアイスとホットケーキ

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前々回と同じく、タウン新聞の悩殺ホットケーキ記事にのせられて真似です。

→梅香堂
(当該のメニューは ’小倉クリームホットケーキ’ ¥530)

ここもまた店舗の方面に用事がないというのもありましたが、それよりむしろ、材料からして自宅でも手軽に作れるのでは、と。

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お店のと比べると餡の量がやや迫力不足ながら、それでも十二分に豪勢な味とボリュームになりました。
そしてやはりホットケーキは焼きたてが旨いと再確認しました。

春の恒例いちご大福

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ついこのあいだ年が明けたような気でいたらいつのまにやら苺の季節に。

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昨春は難儀をしましたが、今年は白玉粉・上新粉ブレンドです。

→昨春のいちご大福(レシピ付)

そろそろマフラーやらコートやらをクリーニングに出さねば。

権利のための闘争

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安易なクレーマー(「文句つけなきゃ損」とか「ごねればワガママは通る」とか)を鼓舞する本ではありません。
いつのまにか日本はクレーマー天国になっているらしいことを最近あちこちで読んだり見たりしているせいか、タイトルからそちらを予想していたのですが、違っていて良かったです。

我が身としてはむしろ損でも、割に合わなくても、ろくでもない前例を作ってしまわないために、後々のために、闘え、という方の内容でした。
見当ハズレの方向にさえ行かなければ、こういう「常軌を逸する」は貴重です。男前です。

ちょうどたまたま、会計士細野祐二さんの長い話を視聴した後に読んだので、論旨が飲み込み易くて幸運でした。

ホットケーキとアイスクリームを積む

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「高さなんと約50センチ! 4枚のホットケーキの間にバナナとバニラアイスを挟みソースとベリーで飾り付け」
:リビング京都中央2月(すみません、一部だけ切抜き保存していたので正確に何週目の号か分かりません)

というタウン新聞の記事にひっかかりまして、しかしお店(→ポポロヒロバ/件のメニューは ’積み上げたいの私の気持ち’ ¥1,500)がちょっと、ついでの用事が思いつかない方向に我が家からは遠いので、自作してみることにしました。

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ふんだんなベリー類や4種類ものソースはまぁざくっと簡素化するとして、問題は、ホットケーキの温度です。
もちろん焼きたてが旨いのでしょうが、アイスを挟んで積むとなると。
よほどせわしなく大急ぎで食べないと液状のアイスばかり食べることになりはすまいか不安。

結局、冷ましたホットケーキを使いました。
が……やはりホットケーキは温かくないと、だいぶん、味が落ちました。

お店のはどんな具合なのでしょう。
ほかほかでも崩れないプロの技がやはりあるのでありましょうか。

自然の法典

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わりに全般的な理想を語る本かと思いきや、最後(第四部)にきっちりと具体的な提案付きでした。

人を殺したら洞窟に終身拘禁(死刑ではない)とか、前の伴侶より若いのと再婚はできないとか、怠け者は大罪とか親に逆らう子は大罪とか。

実はこれまで、「共産主義は怖い」というその「怖さ」を具体的な状況としては思い描けていなかったのですが、とりあえず18世紀フランスでの共産主義思想はたしかに怖い。
少なくとも今現在の日本よりはかなり怖いと私は感じました。

共産主義の怖さではなくて「○○主義」の怖さなのかもしれませんが。

犯罪と刑罰

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ところどころ、著者への反論(ディドロによる評注)が傍注形式で挿入されていて、同時進行で2冊読んでいるような気分になりました。

また、一部、わかりづらい下りには、該当する章の冒頭で訳者による補足説明(まわりくどく書かざるを得なかった著者の事情)もあります。
すべてひっくるめて巻末解説にまとめてしまったほうが見た目にはすっきりするのでしょうが、読み易さ優先、ならば、とても親切な構成です。

それはともかく、50年ほど前に書かれた訳者解説の前途洋々な気配に、なにか途方もない遠さを感じました。

フランス二月革命の日々

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事件の記録というよりは、「ひみつのキャラクター帳(家族には見られたくない)」のような。
これを創作のキャラクター設定種本として使った人が実際にいるのではないかと思いました。
これまで読んできた(分類番号上これ以前の)白版とはまったくノリが違います。
文体も違いますし、視点も違います。
訳文の効果も大きいのでしょうけれども、勢いに乗ってページが進む本でした。

法と国家

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国家と法とではどちらが上に立つか、という話が、20世紀初めの欧州を前提に丁寧に展開されます。

日本が「遅れている」とは具体的にどういうことかの一例としても読めますし、終盤(p.246ー247にかけての辺り)などは、日本は気構えの面では遅れつつしかし状況はえらい最果てに来てしまっているのだなと思える箇所も。
自力ですったもんだ考える鍛錬は怠ったままイチャモンつけるのだけ上手くなりました、しかもそれを牽制する「近所の目」は消滅寸前、というような。

しかしこれはやはり、手に取る順番を間違えました。
前半部分はルソーカントヘーゲルの復習(つっこみを含む)になりそうな内容なのですが、私はどれも未読です。
『判断力批判』だけ10年以上前に読んだ記憶はありますがさてどんな内容だったやら。
分類番号順に読み進むのはちょっと考えものかもしれません。

ところで、てっきり『市民政府論』と同じ訳者かと思いきや、別の人でした。
初版発行年には30年ほどの開きがあるものの、訳出作業そのものが行われていた時期はそれほどずれていないせいなのか。訳文体が似ています。
漢字も仮名遣いも新旧と切り替わっているのですが、それでも目を引く、「○○○、これである」。
これは時代の文体なのでしょうか。