Archive for 9月, 2007

法の精神 (中)

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2007年春〜夏にかけて、京都市内のめぼしい大型書店で『リヴァイアサン』を岩波文庫棚に見つけるのは容易でした。
『君主論』はブックオフでもわりと見かけました。
『法の精神』を棚在庫としている新刊書店は、なかったような。
アマゾンで数週間待ち(取寄せ?)のうえ購入したわけですが、これも時勢というものなのでしょうか。

日本やアフリカやらに対する迂闊なコメントが「差し障りあり」とでも判断されているのでしょうか。
まぁでもそれらの箇所はさらっと読み流すとして、ホッブズとマキャヴェッリの脇にはやはりこれも置いてくれないと。

(p.284) こうしてマキャヴェリズムからの立直りが始まり、その回復は日ごとに進んでゆくであろう。顧問会議にはもっと中庸が必要である。かつてクーデターと呼ばれていたものは、今日では、恐怖を別にすれば、無分別にすぎないとみられるであろう。
 そして、情熱が邪悪な考えを自分に吹き込むのに対して、そうならないことを望ましいと思う状態にあることは、人間にとって幸福なことである。

ここに至るまでの経緯が長ったらしく、この後にもまたくねくねと長ったらしく続きがあります。
長い話はたしかに体力を消耗しますが、単純な話ばかりでも退屈するので。
しかし長いとはいうもののけっしてねじくれているわけではなく、読み易いと思います。
前半(第3部)は地理歴史寄り、後半(第4部)は商業の話です。

コーンフレークと干しぶどうをかけてみる

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先月この組合せフレーバーの市販アイス(→メーカーHP: 大山乳業/当該の商品は見当たらず。限定あるいは試売品かもしれません。)を食べまして、かなり美味しかったので例によって味だけでもと再現を試み、
これはたいへん危険な取り合わせであると再確認しました。

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あきらかにバニラアイス単体で食べるより多くのカロリーを摂取しているはずなのに、やたら後をひくのです。
フレークのサクサク感のせいでしょうか。普段の倍量アイスを消費してしまいました。
しばらく休暇が取れないから今日は特別とでも思わないことには。

天然濃縮原液バニラ

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今回は液状の天然ものを試してみました。
匂いを嗅いでみた瞬間に連想したのは「咳止めシロップ」。

(→クオカ:モンレニオンヴァニラ)

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合成バニラ香を「バニラ」と認識して育ってしまうと却って天然のほうがウソ臭く感じられてしまうということなのでしょうか。
しかし咳止め薬に使われている香料はおそらく合成ものだろうと思われるのですが。

できあがったアイスクリームからは、原液の薬っぽい気配は消えています。
そもそも匂いがそれほど感じられません。

が、味は…濃いです。
ながらく親しんだ合成バニラ味とはまったく別物、これまでまったく口にしたことのない種類の濃厚な風味。
我が家の使用頻度だと1瓶で1年分以上ありそうですが、このなんとも言えない違和感のある味わい、じきに慣れるのでしょうか。

法の精神 (上)

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18世紀半ばに書かれた、法律についての著作に、「日本」の章があること自体が驚きだったのですがしかしこれは…
この皇帝とデイロと武具商の娘と大奥の話、いったいどの元ネタをどういったミキサーにかけて発酵させてこうなったのか。
出典の『東インド会社関係旅行記集』がいかにも面白そうで面白そうで。

などと勝手にフジヤマゲイシャファンタジーだと決めつけていますが、ひょっとして史実なのでしょうか。

経済学の方法に関する研究

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木ばかり見てないで森を見なさいという話かと思ったらそれだけではありませんでした。
もののたとえはあくまで「たとえ」にすぎない、とか、
子どもじゃないんだから安易に「かいつまんだまとめ」だけで納得満足しないように、とか。研究者志望でなくとも為になります。

p. 112 ホッブスは個々人の利益の対立が、スピノーザは自己保存への衝動が、社会的諸構成の唯一の動機ではないといふことを確かに知らないではなかった

しかしそれにしても、経済ジャンル最初の1冊がこれというのは、いくらたまたま家にあったからとはいえ、阿呆な選択でした。
いくら『法の精神』が取り寄せ数週間待で、つなぎが必要だったにしても。

オレオとキャラメルクリームをアイスに

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炎天に怯んで外出をためらっているうちにマクドナルドの夏季限定メニュー(マックフルーリーのオレオ+キャラメルクリーム)を食べ損ねてしまいまして、仕方ないので自宅で再現を。
見た目はともかく味の取り合わせだけでも。
美味いです。
外観はいかにも素人のハメ外しですが。

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これだけのために取り寄せてみたキャラメルクリーム(→クオカ:キャラメルクリーム)がまた。
ヘーゼルナッツが入っているせいでしょうか。ただの焦がし砂糖とは一段ちがう旨さです。
暑さで溶けかかったチェルシー(明治製菓)を思い出しました。

ローマ人盛衰原因論

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これまで見たことがない類いの読み進み辛さでした。
日本語訳文の流れがぎこちないとか係り受けが怪しいとかいった話ではありません。よどみない訳文です。
私がローマ史をあまりに知らなさ過ぎるせいかとも思ったのですが、どうもやはりそれだけとは言いきれないような。
一文の前半と後半との脈絡がよくわからないとでもいうか。著者が論理を展開するにあたっての立ち位置がどうにも見えてこないのです。
訳者解説ですこしは助けられたような気もしますが、『法の精神』を読んでから、もういちど反芻してみたほうが良さそうです。

安倍長期政権樹立のために

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これはひどい。

ひと言に尽きてしまいそうになりますが、こらえて感想書きます。日本という「先進国」の、官邸という「政治の中枢」で、これはないわ。愛国者や右翼の人は読まないでください。読むのならフィクションだと思ってください。安倍支持者の方には読んでいただきたい。やっぱり安倍さんのせいじゃないんだ、ってことがわかります。私はハハハハと湿った笑いを漏れ流しながら読みました。本当におもしろいです。フィクションとしてなら。よその国の出来事なら。まぁ苦情はたれるが権利は享受、国家にフリーライドする無責任な日本人なら存分に楽しめるでしょう。えぇえぇ私のことです。

さきほども書きましたが、安倍氏は実はそんなに悪くないです。ただただ思想がなくて判断力がなくて気が小さいだけ。功名心だけは人一倍ありますが、政治家なら誰でもそうでしょう? 問題は彼の周囲にあります。すなわち安倍さんチームの面々です。その惨状たるや筆舌に尽くしがたい。ちょっとこれはありえない。安倍さんあまりにもかわいそう。

安倍氏の至上命題は「長期政権」なのだそうです。とにかく長くやりたい。だから何があっても辞める気はないのだと。

では、そのためにできること。小泉政権をお手本に。

側近。井上秘書官がひどすぎます。この人がここにいる理由が見つかりません。前政権が長期に渡ったのは飯島秘書官のおかげです。真紀子にクビを言い渡したのも飯島秘書官なんです。なりふりかまわず、飯島氏を呼び戻しましょう。小心ゆえに出来ないことは、飯島氏に全部やってもらいましょう。

敵。絞りましょう。なんでもかんでもケンカ売ればいいってもんじゃないです。小泉氏ですら相手にしたのは郵政官僚だけです。総務省内でも郵政だけなんです。霞が関全体を敵に回すのはあまりに無謀です。官僚はうまく使いましょう。ってのはさんざん尻拭いしてもらってるから分かってるか。使い方が下手なだけで。

ルサンチマン。秘書官と仮想敵を上手に選べばもう安心ですが、政治的な思想のない安倍氏が自己実現の欲求だけで長期間首相を続けるのは難しいと思います。ルサンチマンを抱きましょう。マスコミなんかどうでしょう。朝日ムカツクブッツブス、とかね。ナベツネ風情がうぜえんだよ。とかね。訴訟とか世故いことやってないで、首相権限をフル活用して完膚なきまでに叩きのめしましょう。ただ、マスコミにもちゃんと味方がいることだけは覚えていてほしい。産経とか産経とか産経とか。

能力的には安倍氏も小泉氏も大差ありません。違うのは上の三点くらいです。パフォーマンスの気持ち悪さはどっこいどっこいですしね。出れば出るほど不人気になるのであれば、テレビなんて出なきゃいいんですよ。

以下、完全に余談です。官邸崩壊のA級戦犯三人について。

世耕弘成元広報担当補佐官。郵政選挙の成功は結局のところ、元々人気のあった商品が妥当に売れたに過ぎない、ということなのでしょうか。成功体験をつづった自画自賛本を2冊出版しておられるそうですが、3冊目は今回の失敗から学んだことを書かれれば、今後の自民広報戦略に大いに資するでしょう。帯の売り文句は「とても『美しい国』なんていえませんでした(笑)」でひとつ。

塩崎恭久元官房長官。政界再編の暁にはリベラルの旗手としてご活躍願いたいです。あと、期待したいのは小池百合子氏対策ですね。権力に媚びる小池氏の出るとこ出るとこ首突っ込んで、「あなたのカウンターパートは、私だ」で、日本の国益を死守してほしいです。

井上義行元首席秘書官(ん?いまもだっけ?)。安倍晋三ファンクラブ会長としてアイドル安倍ちゃんを影から支えてほしいです。安倍ちゃんがいい人で、思いやりがあって、そしてすごくいい人であることをとにかくアピール。見えないところでアピール。間違っても表に出てきちゃダメ。なんで来賓の席に座ってるんだ。

実際のところ次が麻生氏ってのは、よっぽど枯渇してるってことでしょうね自民党は。二大政党やるんなら民主も含めて政界再編した方がいいんじゃなかろうか。自民の支持基盤なんて小泉氏が手を突っ込むまでもなく、とっくに壊れてるって話ですしね。

ペルシア人の手紙 (下)

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第七十六信から第七十七信の間に10年経過しています。誤植かと思ったのですが、いくらなんでも50年以上前の版を5刷目にしてなお誤植放置はないだろう、なにか仕掛けが…と読み返したりしてみたのですが、わかりません。

それはさておき、下巻を読んでいると、たしかにこれは白版に振り分けるのが妥当かなと思えてきました。
『法の精神』は未読なのですが、それでもこれは赤版ではないなと。
最後の手紙の怖さは赤版以外の何物でもないだろうという意見もあるかもしれませんが、私としては第百六十信は「どんでん返」しというより単なる「お約束」としか読めなかったので、やはり、白版だろうなと思います。

ペルシア人の手紙 (上)

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2007年春のリクエスト復刊です。

なぜこれが白版なのかどうにもよくわからないと思いながら読み進み、163ページ(第六十一信)の訳注(四)に至ってようやく納得しました。
しかしこれより先に『リヴァイアサン』を手に取っていなければ、上巻を読み終えてもまだわからないままだったかもしれません。
とここまで書いたところで訂正します。
白版扱いでの復刊となっていますが、『解説総目録』によると、元は赤版であった作品のようです。迂闊でした。

ところで、私は書くことが苦手です。読むことは好きですが。
なぜ書かないかといえば「おっくうだから」としか言いようがないとお茶を濁してのらくらしているわけですが、これ(↓)は上手い説明だなと思いました。

(p. 173) フランス人の十中八九まで、熱望しているのは才気をもちたいということであって、才気を持ちたいと思うものが夢中になっているのは、本を出すことなのだ。
 ところが、これほど間違った考えはない。それというのも、人間の馬鹿げた所作も、すべて一時の幻であるように、ちゃんと自然にうまくできているのに、本などというものは、それを永遠不滅のものにしてしまうからである。ひとりの阿呆が一緒に暮らしているすべての連中を、くたびれさせただけで満足すべきであろうに、さらに進んで、これから生まれる人間どもまで悩まそうと考えるのだ。自分の阿呆ぶりを絶対に忘れさせまいと努力する。忘れるということは、墓と同じように、有難く頂戴すべきものなのだ。しかるに阿呆は後世のものに自分が生きていたことと、自分が阿呆だということを永久に覚えさせようと思っているのだ。

けれども読者としては、贔屓の作家には絶対に耳を傾けてもらいたくない下りです。