Archive for 4月, 2006

ナショナリズム入門

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何を以てナショナリズムとするのか寡聞にして知らないが、明治以降の日本ほど愛国者にとってすばらしい国はないだろう。

本書前半部は福沢諭吉における脱亜西洋化教育思想が、学歴社会へと実を結ぶ過程について論じられる。日清戦争で得た資金をふんだんに使って教育制度を充実させ、現在の価値に換算すると月給が2千5百万にもなる高級官僚を生み出したのは最大の功績のひとつといえる。

後半では戦後の経済復興、アメリカに重臣として抜擢され大成功を収めるに至るサクセスストーリが描かれる。冷戦下での見事なポジショニングや、アジア各国から要求された戦後補償をスマートにかわす身のこなしなど、胸のすく思いである。

このへんは常識の範囲内なのかな? 私はいい勉強になりました。中学生ぐらい向けでちょうどよかった。

余談部分ではありますがひとつおもしろかったのが、靖国問題。

中国共産党が1972年の日中共同声明で日本に対する賠償請求を取りやめた時、当然のことながら中国の民衆からは不満の声が上がった。これに対して周恩来は「戦争を推し進めたのは日本の軍国主義者であり、その意味では日本の民衆とて被害者である。真の加害者である軍国主義者たちは東京裁判で裁かれた。だから賠償請求することにより、日本の民衆を苦しめるのはよくないことだ。」と述べた。確かにこれは建前かも知れないが(本当はニクソンによる根回しがムニャムニャ)、中国上層部はそう説明することにより、民衆の不満を抑えようとしたわけだ。それが、今になって日本の首相はA級戦犯の祀られている靖国神社へ参拝するという。真の加害者たる軍国主義者たちが祀られている靖国神社である。中国からすれば建前がぶち壊されるわけで、「ちょっと待てお前」となるのは当然だろう。賠償するんなら話は別かも知れないけど。

また、アメリカのある歴史博物館には、第二次大戦の敵国リーダーとして、ヒトラーやムッソリーニとともに、東条英機の写真が展示してあるという。これが正当な扱いかどうかは知らない。が、少なくともアメリカにおける認識はそういうことなのだ。だから、日本の首相が靖国に参拝するということは、ドイツの首相がヒトラーの墓参りにいくのと同じようなもの。まぁ変人変人と持ち上げている人たちからすれば、この種の「気持ち悪さ」も首相の魅力のひとつなのかも知れないが。

大統領「なんかキモいけど言うこと聞くし金持ってるし」

まぁそれはさておき。

現代のナショナリズムに違和感を覚える人が読むと非常に納得できます。愛国ってそういうことじゃないだろう。安易なマッチョ主義で自足できるほど、日本の愛国者はナイーブではないし弱くもないと、信じたい所存です。

ふ菓子にバニラアイス

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「子どもの頃に食べた、なんかバフバフする、黒糖風味の、あれ」とかなんとかで
いっこうに名前が思い浮かず、スーパーで現物を見つけてはじめて、これが「ふ菓子」という名称であることを知りました。

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それにしても、パン切りナイフで縦割りしただけでずいぶん雰囲気が変るものです。


(→製品情報:トーカイフーズ自然味良品/ふ菓子)

ブルーベリー餅とバニラアイス

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あやしげな研究所のシンボルマークかと見紛う怖いパッケージにつかまりました。
いったい鶴屋吉信に何が起きたのかと。

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しかし中身はやはり、まともでした。
ふんだんなブルーベリー果肉。堅実です。
駄菓子屋のラムネを思い起こさせる粉(?)はちょっとどうかという気もしますが。

(→お店HP:鶴屋吉信/ブルーベリー餅)

羅生門・鼻・芋粥・偸盗

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キレのある時代劇ばりにエンターテイメントしている「偸盗」も面白いのですが、

p.34 一体旧記の著者などという者は、平凡な人間や話に、余り興味を持たなかったらしい。この点で、彼らと、日本の自然派の作家とは、大分ちがう。王朝時代の小説家は、存外、閑人ではない。

「芋粥」のこのくだりには。

’超河童’のときもそうでしたが、この唐突にあらわれる、象が踏むような容赦ないひとこと。

カラスの糞は白というより赤茶色に近いのでは、なぞという瑣末な疑念はたちまち吹っ飛んでしまいました。

トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇

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おだやかな1冊です。

入院中、謹慎中、就寝前の好適本でしょう。
不穏さや興奮や毒気を含んだ笑いは殆ど気配もありません。
『一寸法師』より『デュランデ城』よりも、こちらのほうが読んでいて性に合うようで、年をとったということかと、ふと思いました。

大理石像・デュランデ城悲歌

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ひょっとすると、「原作」として別の媒体にのせれば、べらぼうに面白くなるやもしれません。
田村由美で漫画化とか、リュック・ベッソンで映画化とか。
あるいはル=グウィンでリライトとか。

一寸法師・さるかに合戦・浦島太郎

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お婆さんがお爺さんを雁とまちがえて殺してしまったまではともかくとして、煮て食べる際までそれに気づかなかったというのがちょっと目新しいなと思いました。
どうしても噛み切れない部分があるとつまんでみたら耳だった。(「雁とり爺」)

食材としての耳はそんなにかたいのか、とちょっと試してみたくなったのですが、
唯一なんとか入手できそうな豚の耳は、どうやら固くないらしく、

(→畜産ZOO鑑:豚肉の利用)

牛の耳は、肉屋で見掛けたことはないような…

イタリア古寺巡礼

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タイトルに偽りがあるわけではありませんが、枝葉末節の描写、
旅先の気候とか風景とか食事の話も充実しています。

それにしてもローマ近郊の料理屋で食べる「牛の脳のフライ」。
これについては更に詳しい記述が欲しかった。
できれば写真も。
惜しまれます。

グーグル検索によると、どうやらフランスやケニヤ等でも
牛の脳はポピュラーな食材であるらしいことはわかりましたが、

(→イタリア牛肉事情)

(→アメリカ:牛の脳バーガー)

(→ケニア:煮込み料理)

肝心の画像が、どうにも見つけ出せません。

(→鹿脳みそのフライ)

これと似たような感じなのでしょうか。
かき揚げ様のものを想像してましたが、むしろクリームコロッケに近いような。

実際のところ、どんな形状なのでしょう。

シフォンケーキにバニラアイス

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ホイップクリームとダブルで添えてみました。
合います。
ちょっと豪勢にということで。

シフォンケーキとバニラアイス

(→シフォンケーキ調達先HP:VacaTion)

これまで食べたことのない、しっとりしたシフォンケーキでした。
むしろこちらの食感のほうが私たちとしては好みなので、これから贔屓にしたいお店であります。

八ッ橋とバニラアイス

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3割増くらい固いワッフルコーン(シナモン風味付)のようで、かなり良いかんじです。
ちょっと顎が疲れますが。

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墓参りに出掛けた先の売店で見つけました。
かならずしも土産物屋あるいは直営店舗でないと売っていないものでもないようです。

(→メーカーHP:聖護院八ッ橋総本店/聖護院八ッ橋)