Archive for 3月, 2005

なぜ暗殺だったのか

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カエサルが暗殺された理由については私なりの考えがあって、むしろ暗殺されなかったときのことを想像する方が難しい。カエサルというのは、ただの一人物ではない。カエサルとは、ガリアを平定しルビコンを越えポンペイウスを討ち帝政ローマの礎を築いた、一連の選択である。ローマ人や歴史の流れそのものなのである。

だから、カエサル最後にして最大の選択である死は、その人物の堅固なキャラクターを忠実に反映したものでなければならず、それは例えば戦死だとか病死だとか事故死だとか衰弱死だとかそういったものであってはならないはずだ。カエサルの死によってカエサルが頓挫してはならず、そのためには、暗殺者グループにデキムス・ブルータスが含まれていなければならず、そして当然「ブルータス、お前もか」はマルクスではなくこのデキムスに向けて吐かれなければならない。デキムス・ブルータスは、カエサルの遺言により、第一相続人が相続権を放棄した場合の相続人に指名されていたからである。ここでのポイントは彼が第一相続人ではなく、はずれ第一相続人だった、という点にある。カエサルはブルータスに継がせるつもりはなく、ただ、「お前もか」という科白を吐くためだけに、遺言状にその名を記したのだ。

カエサルは暗殺されねばならなかった。それは、暗殺者たちによるその後の失敗を見るに明らかである。暗殺者たちに為し得たことは、ただ、カエサルの、医的な意味での生を断つことだけだった。本来の目的であった帝政ローマを阻止し元老院による共和政を敷くことはまったくかなわなかった。そんなことができると思ったのは、結局キケロだけだった。そしてアントニウスは自分の番だと勘違いした。

先見に暗いキケロや、器量に乏しいアントニウスは脇に散り、主として檜舞台に登場するのは無名の青年オクタヴィアヌス18歳。カエサルの後継者としてこれ以上の選択はないだろう。意外性と妥当性、この二つを両立させるのに最も適切な人事である。政治の才能はあるが戦争はまるでダメ。両方とも行けるようならカエサルの次にはふさわしくない。カエサルが去った意味がなくなるからである。

処罰者名簿にもとづいた粛正、そしてアントニウス・クレオパトラチームの撃破、この二つの選択をもってカエサルは終わり、帝政ローマが始まった。カエサルがオクタヴィアヌスを指名したのは、オクタヴィアヌスが「寛容」ではなかったからだ。つまりカエサルにはありえない二つの選択を実行させるためだ。政治的天才であり、かつ、寛容ではない、この二点によりオクタヴィアヌスはカエサルの後継者たりえたのである。

と、いうのが、塩野七生『ローマ人の物語』から浮かび上がるカエサル暗殺の理由です。カエサルという選択の整合性正当性を死に至るまで忠実に描いている。まさに、「ローマ人の歴史」ではなく「ローマ人の物語」。こういうところにも作者の律義さが読めるかも知れません。ただ、カエサルがあまりにもうまくいっただけに、次巻「パクス・ロマーナ」が不安。おもしろいのかな。

ミルクチョコ味のキャラメルコーン

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特大サイズの麦チョコのようなものかと予想していたのですが、まったくの別物でした。さらりとした表面感です。

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イチゴミルク味の

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うまうまと東ハトの戦略にのせられて何種類か買い込んでしまいました。しばらくキャラメルコーンが続きます。
これは苺の香りが濃厚で、開封した瞬間のインパクトは強烈でした。しかし舌に感じる味のほうはそれほど濃いわけでもなく、たぶん、鼻がつまっているときに食べたりすると、何味だか判別つかないのではと思われます。

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見ためについては不問

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抹茶ミルク味のキャラメルコーン(東ハト)を試してみました。
たんに色が緑なだけの「抹茶味」という代物にときどき出くわしますが、これはかなり濃い抹茶味がついてます。商品展開を見ると、むかしとくらべていくらかあざとくなったかなという気もしますが、このへんの堅実さはやっぱり東ハト、健在です。好印象でした。
スタンダードなキャラメルコーンよりも水気を吸い易いようで、あらかじめアイスに沈めておいたぶんはちょっとクニャクニャになってしまいました。食べる際に散らすのが無難のようです。

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くだいても塗っても

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とうきびチョコをアイスに組み合わせてみました。味もさることながらこのパッケージ色がまた、山吹寄りの黄色が好きな鯖書房関係者にはたまらない感じです。

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バナナアイス (変色回避版)

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ひと房のバナナをまずぜんぶジャムにしてしまい、アイスに添えて食べることにしました。
変色の心配もなく、作り置きもきき、なおかつ、バニラアイスとの相性はジャム状バナナが最良だと確信できる旨さでした。

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アイスオムレット

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生クリームの代わりにバニラアイスをサンドしてみました。パンケーキを冷凍したらカチカチになってしまうのではと不安でしたが、ふっくら感はちゃんと残っていました。

アイスオムレット1

アイスオムレット2

アイスオムレット3

アイスエクレア

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消費期限が迫ってきた非常食用のチョコを、今回は溶かして使うことにしました。

アイスエクレア製作中

アイスエクレア

シューアイス

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ふくらみのいまひとつ足りない自家製のシュー皮も、アイスを詰めたらそれなりの体裁になりました。

シューアイス1
シューアイス2
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まだ解けてない

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数学の問題や解答はしばしば、エレガントということばにより修飾される。私が乏しい知識で例を挙げるよりも、「エレガント 数学」でグーグル検索してみれば瞭然である。特に証明問題においては、エレガントでなければ数学にあらず、とさえ言えるのではないか。少なくとも、エレガントに証明する数学者はかっこいい、というのは事実だろう。そして、このエレガントさは証明すべき命題がシンプルであればあるほど際立つように思える。そういう意味で「四色問題」は、エレガントへの期待を高めてくれる。

四色あれば、どんな地図でも
隣り合う国々が違う色になるように
塗り分けることができるのか?

1852年にフランシス・ガスリーという人が、イングランドの地図を塗り分けるには4色あれば足りることを発見する。それから、ケネス・アッペルとヴォルフガング・ハーケンが1976年に証明を発表するまで、たくさんの数学者が間違った証明を行い、条件付きの証明を行い、周縁問題の証明を行った。誰も解けなかったこの問題をアッペルとヴォルフガングはどうやって解いたのか。彼らはコンピュータを使った。延べ1000時間にも渡る膨大な計算をさせたのだった。

二人の証明については賛否両論あった。同じ問題に取り組んでいたライバルでも彼らを讚える人や、証明とは認めない人もいた。ただ、誰もが思ったであろうことが、ひとつだけある。それはこの問題の本質であり、そして、アッペル自身こう語っている。

「これはひどい数学だ。数学は、エレガントであるべきなのに」と言う人がいた。わたしもそれには同感だ。簡潔でエレガントな証明ができれば、それにこしたことはなかった。

エレガントでない証明が証明としてうれしくなければ、証明されたこと自体に価値を見出したいところだ。つまり、四色あれば塗り分けられるという事実そのものに。しかし、地図屋さんは地図を四色で塗り分けることに、さほど熱心ではないらしい。米国議会図書館のあらゆる地図を調べてみた数学史家のケネス・メイがそう結論している。四色に納めようとする気概は感じられず、たまに四色だと思ったら、実は三色でも塗り分けられる地図だった、とか。

コンピュータを使わないで証明しようとするなら、まったく違うアプローチが必要で、そのアプローチについては未だ発見されていない。ということは、四色問題、もしかして未解決?

塗り絵に夢中の幼児が、バブー!とかって解決してたり。5色じゃないと塗り分けられない塗り絵を塗っていたり。反例はそういうところに、見つかるのかも知れないですよ。