Archive for 2月, 2004

地獄

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日々のと名乗りつつご無沙汰してしまいました。最近は。

図書館本を優先させるために鮎川哲也中断、森博嗣『迷宮百年の睡魔』。珍しくオチが分かりました。あなたがそうならわたしもそう。こういうような話はいくら読んでもまたかという感じがしない。関係ないが叙述トリックも同様で、たぶん好きなのだろう。

筒井康隆『ヘル』。カタカナで「ヘル」ってのがなかなか破壊力があってすごいと思う。そのまま地獄と訳していいのか分からないが僕に地獄があるとすればこんな地獄なのだろうと思うリアリティがある。単に筒井のことが好きなだけなのかも知れないが。

古所誠二『未完成』。律義だなぁ。律義というのはつまり破綻してないというか隙がないというか、たぶん若い人なのだろうが力量があると思う。力量というのは必ずしも物理的な分量や情報量を伴うものではない。

それからファウストの2号をボツボツと。『九十九十九』(未読)のネタバレ評論があったのであわてて飛ばす。危ない危ない。ミステリについてはもう今は本当に新しいので何が起こるのかさっぱり分からない。新しいというのは僕にとって珍しいという意味です。

騙り騙られ

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「達也が嗤う」死角なし。参りました。完全に騙された。「嗤う」という文字がなぜだか怖くて、夜トイレに行けず困った。「誰の死体か」と「碑文谷事件」は騙し方としては似ているがどちらもあざやか。アリバイ崩しはあまり好きではないのだけれど(フーダニットもしくはホワイダニットが好みです)、巧いのを読むと唸らざるを得ない。時刻表トリックカモンという感じ、気分。