Archive for the ロシア文学 Category

プラトーノフ作品集

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5歳から10歳くらいだった頃の、ひもじかったことと、蛇やら野犬やら蜂やらとの格闘に必死だったことを、おそろしく鮮明に思い出しました。(「ジャン」)
飢えや、ただこちらが傷つけられないために他の生き物の動きを止める、という場面を読むのが初めてというわけではもちろんありません。題材としてはおそらくポピュラーで、これまでもいくつも目にしている筈です。
これはしかし別格でした。
報道写真よりも強烈でした。

トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇

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おだやかな1冊です。

入院中、謹慎中、就寝前の好適本でしょう。
不穏さや興奮や毒気を含んだ笑いは殆ど気配もありません。
『一寸法師』より『デュランデ城』よりも、こちらのほうが読んでいて性に合うようで、年をとったということかと、ふと思いました。

外套・鼻

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外套はその主人公が役人であるという点に注目して読みたい。いや、むしろ、肩入れしたい。役人も、役人じゃない人も、役人的でさえあれば、その資格はある。

小役人アカーキエウィッチは、外套を新調するという戦いに無謀にも挑みかかり、大方の予想どおり、散る。

こよなく幸福な気分で家へ帰ると、彼は外套を脱いで、もう一度ほれぼれとラシャや裏地に見惚れてから、ていねいにそれを壁にかけたが、今度はそれと比べてみるつもりで、もうすっかりぼろぼろになっている、以前の《半纏》をわざわざ引っぱり出した。それを一目ながめて彼は思わず笑き出してしまったー何という似ても似つかぬ相違だろう! それからもずっと長いこと、食事をしたためながらも、例の《半纏》のみじめな現在の身の上を心に思い浮かべては、絶えずくすくす笑っていた。

これが小役人アカーキエウィッチの絶頂期である。この後の惨状を知るものは、涙なしに読むことはできないだろう。そこから五ページと進まないうちに彼は不幸のどん底に落ちる(落とされるのではなく、落ちる)ことになるわけだが、実は引用部の次の行には自らその第一歩を踏み出している。合掌。

鼻はミステリ。失踪事件。焼き立てのパンの中から発見されるが、そのパンに葱をぬって食べたいというロシア人も謎。永遠の謎。

カラマーゾフの兄弟 第4巻

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グルーシェンカが監獄にいる長男ドミートリィに差し入れする「肉入饅頭(にくいりまんじゅう)」は、おそらくピロシキ、これはまだ容易に見当がつくとして、
問題は、終盤の葬式に出てくる「薄餅」です。なんでまたこの漢字に「プリン」とルビが付くのやらさっぱり要領を得なかったのですが…

(→ロシア料理における薄餅とは何ぞや)

カラマーゾフの兄弟 第3巻

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「薑餅(しょうがもち)」とはたぶんおそらく、ジンジャークッキーのことを指すのだろうと推測をめぐらしていたところ、ズバリそのままの「しょうが餅」も存在することが判明。ただし日本の郷土料理らしいのですが。

→しょうが餅(レシピ)

…よくわからなくなってきました。

カラマーゾフの兄弟 第2巻

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三男アリョーシャとゾシマ長老の大好物:
→桜ジャム

なんとなく予想されるのは、桜餅のような味、だったらジャムとしてはちょっとどうか…
どうやら国産品はおもに季節限定販売らしいので、来春ためしてみようかどうしようか、迷うところです。

カラマーゾフの兄弟 第1巻

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スメルヂャコフの得意料理である「魚汁(ウハー)」とはどんなものか、ちょっとドキドキしながらネット検索にかけるも、

(→ロシア料理教室:ウハー)

…いやもうなんというか、夏場には良さそうな、さわやかに美味しそうなスープです。
漢字表記だと生臭そうなものを思い浮かべてしまうのは何故なのでしょうか。